チーズフォンデュをシェラカップとバーナーでやる方法を研究してみました。




チーズフォンデュと言えば、子どもの頃に憧れた謎の西洋メニュー。恋い焦がれ親に頼んで食べさせてもらったらワイン臭くて「ォェ〜」となった思ひ出。

・・・

時が経ち(自分はオッサンになり)

チーズフォンデュはいつでも食べられる手軽なメニューとなり、ワインの香りに「ォェ〜」とならなくなりました。時代は変わるものです。



とは言え、チーズフォンデュってなんか特別感ありません?

そんなチーズフォンデュをキャンプやバーベキューなどアウトドアでやる方法を探求してみました。
今回は、白ワインを使わない子ども食べられるチーズフォンデュというお題です。



使う道具

使う道具は、シェラカップ、バーナー(ストーブ)、バーナーパッド。
要するに、いつものキャンプ道具でチーズフォンデュを作ります。キャンプに行った現地で即興的に思いつきでできるよう、いつものキャンプ道具のみでチーズフォンデュを実現したいのです。


バーナーパッドを使うと輻射熱が激しいので、今回は木製テーブルが痛まないようにステンレスバットを逆さまに敷いて熱よけにしています。
●ガスバーナー(SOTO ST-310)
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個人的に愛用してるバーナー(ストーブ)。OD缶ではなくカセットガスが使えるのでランニングコストが激安なのが嬉しい。


●シェラカップ 2〜3個(1つはフタに)
今回は3個、全て別サイズのシェラカップを用意しました。
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・キャプテンスタッグ 630mlサイズ(湯煎用)
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・ユニフレーム 420mlサイズ (チーズ入れ用)
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・約300ml(280〜320ml程度)サイズ(フタ用)
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●バーナーパット (ユニフレームのSサイズ)
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by カエレバ
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ST-310に合うのは『S』サイズです。収納を考えると、M以上のサイズは使いにくいと思います。


●ステンレスバット
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by カエレバ
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今回は木製テーブルでやったので、バーナーパッドからの輻射熱でテーブルが痛むのを防ぐためです。別にシリコンマットやステンレス焚火テーブルでもいいです。調理用バットの『○枚取』というのは数ではなくサイズを表してます。
100円ショップのでもいいんですが、100円のステンレスバットは直火に当てたら錆びました。(ダイソー)  ハードな使用をしてしまうキャンパーには100均のステンレス製品はオススメしません。
ちなみに、キャンプの時は大皿として使ってます。同サイズを数枚持ってるので重ねられて収納に便利。


食材

【チーズ】
●カマンベールチーズ(100gくらいの切れてないやつ)
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by カエレバ
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常温でOKってチーズはなかなか画期的。クーラーボックス持っていけない山行とかでいいかも。

●とろけるチーズ
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by カエレバ
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●牛乳or豆乳(今回は牛乳無かったので豆乳でやりました)

【付ける食材】
・バゲット(またはトーストした食パン)
・ウィンナー
・ニンジン
・ジャガイモ
・カリフラワー

ネットのオサレキャンパーの皆さんがやってるカマンベールを使ったチーズフォンデュを。

と思ってるのですが、実は過去に何度かチャレンジして毎回焦がすという"苦い"経験をしております。そのため、失敗時の保険でとろけるチーズを用意しました。



カマンベールチーズの準備

では、さっそくカマンベールチーズを。カマンベールは切れてないヤツですよ。キレてない。

カマンベールの上部の白カビ部分を包丁やナイフで削ぎ取ります。白カビ部分は加熱しても柔らかくならないので。

こんな感じでカマンベール準備完了。
100gくらいのカマンベールなら、シェラカップにちょうどおさまるくらいのサイズです。




【方法1】湯煎でチーズフォンデュ

前述のように、カマンベールを焦がすという体験を何度かしております。バーナーパッドをしいて、カマンベールをアルミホイルで包んだ状態でシェラカップに乗せてるのに焦げました。弱火にしてるつもりなのに・・・。

というわけで、湯煎してみました。

キャプテンスタッグ630mlサイズに水を入れ、ユニフレーム420mlサイズを上に乗せます。

取っ手をこんな感じで絡ませるとズレにくくなります。(でも水の浮力に注意)

こんな感じで湯煎セッティング完了。

さらにシェラカップでフタ。

結果・・・

失敗!!!

煮えたぎる湯煎の湯がが脇から間欠泉のように吹いて危ないといったらありません。とても子どもとできるモンではありません。
ヤケド危険につき湯煎は断念。キャンプで火傷すると冷やすの大変ですし。




【方法2】バーナーパッドを敷いてできるだけ弱火で加熱する

実は、何度も失敗して焦がしている方法ですが、再チャレンジ。トライアル アンド エラーが人間を成長させるのです。

よく 「アルミホイルでカマンベールを包んで火にかける」 という方法が紹介されてます。

が、自分はアルミホイルは使いません。なぜなら、過去に何度も焦げ失敗を繰り返したからです。アルミホイルで包むと、シェラカップの掃除はラクですが、チーズがアルミホイルに焦げ付き貼りつき、貴重なカマンベールチーズの約20~30%はゴミとなりました(泣)。
なので、アルミホイルにこびりついてゴミを増やすだけという苦い(実際コゲも苦い)経験から、「もうアルミホイルは不要」な気分なのです。 
火加減調整が上手い人は使ってもいいと思いますが、自分のような火加減下手はアルミホイルで巻くとゴミを増やすだけかもしれません。
湯煎を撤去して弱火で加熱します。弱火にしすぎると消えてしまうのST-310ですが、そこは我慢して再点火。そんな火力微調整下手な自分には、再点火しやすい点火アシストレバーが欠かせません。
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by カエレバ
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これないと、再点火無理す。火傷します。
もう、点火アシストレバー無しでは生きていけないカラダに。


フタをしてトロ火で加熱すること数分。
おっ、いい感じでは?
火を止めて食べにかかります。

美味い。
白ワインない方が美味いような。子どもも食べてます。

底はというと・・・

嗚呼、やっぱり焦げた。


カマンベールでチーズフォンデュ、本当にうまくいってんのかみんな?
ビジュアル的にいい感じだからとインスタ民がイメージ先行でやってんのかと邪推してしまう、ダークな魂が出てきそうです。

自分が火加減下手なだけですね。すんません。



【方法3】とろけるチーズを牛乳or豆乳で煮る(シェラカップ&バーナーパット)

悔しいので最終手段です。20年前ならリーサルウェポンと言ったことでしょう。

そもそも、個体で粘性の高いチーズを火にかける時点で、そりゃ焦げ付きますよね。

じゃあどうすれば・・・?



液体の中にあるものは基本的にコゲナイ。液体で煮れば良かろう。 


というわけで、牛乳無かったので豆乳を投入してみました。


豆乳を温め、とろけるチーズを加えてよくかき混ぜながらさらに加熱します。
できた。
あっちゅー間にできました。

美味い。

何気にこっちのがキャンプ向きですね。
牛乳or豆乳とチーズを加えれば追加生産が随時可能だし、何と言っても簡単で早い。
待てないコドモがいるキャンプでもこれならすぐできますわ。

そして、フタもいらないので、シェラカップ一つあればできますわ(笑)



キャンプだとワーっと食べてすぐ無くなってしまうこともあるので、継ぎ足しできないカマンベール式より、とろけるチーズ式のが継ぎ足し増量できて便利。足りないという悲しい事態も避けられる。
さらに言えば、コスパ的にも安く済む。



結論

キャンプでチーズフォンデュするなら、
・牛乳or豆乳&とろけるチーズでやると失敗少なくコスパもいい。
・焦げないように防風してバーナーパットで弱火加熱を。

という結論となりました。


後で思ったんだけど、カマンベールを牛乳に浸して煮ても良かったんかも?混ぜられないから焦げるかな?
我面倒臭がりな自分は、とろけるチーズのフォンデュでいいや!という怠惰な考えですが、機会があれば試してみます。 


キャンプメニューの一つ参考に、よかったらお試しを。