冬の間あまりキャンプに行けなかったので、本を読みました。

ここ一年くらい、YouTubeでエドスタッフォード氏、ベアグリルス氏、カメ五郎氏なんかをよく見ます。そんな影響か、野営にやたらと興味が湧くこの頃です。


というワケで、読んでみた本はこちら。
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ブッシュクラフト系の本。

せっかくなので、備忘録がてらにレビューもどきしてみようと思います。


 

 



ミニマルに生きる(願望)

宵越しのモノはいらない。(宵越しの金は必要す。)

・情報
・音楽
・買い物
・銀行口座
と、情報社会の恩恵で、娯楽も必需品も、場所を選ばずに入手・管理できる生活になってきています。

出張の多い仕事なのですが、正直、財布とスマホがあれば、日本国内はどこにでも行けると思います。そのうち、財布も不用でスマホだけあれば、なんて時代はすぐに来るのではないかと思います。


一時「ノマド」なんて言葉をよく聞きましたが、貧しくないノマド的生活が実現できる社会にらなってきているワケです。

余計なモノを持たず、洗練された使いやすいものを少しだけ携え、場所にとらわれず自由に生きる。

なんて自由に憧れたりするワケです。



・・・なのに。

キャンプをやっていると、どんどん道具が増えていき、
『アレはどうかな?』
『コレのがいいかも?』
『コッチのが収納性いいんでは?』
なんて、収納性に拘ってるのにモノを増やして本末転倒。道具沼にどっぷり浸かってしまったりして。(浸かってます。)

狭小住宅の限られた収納スペースと、限られた財力の中でキャンプを楽しむ当ブログ。
目指すはミニマル、憧れはUL(ウルトラライト)。なハズですが、どんどん道具が増えてく体たらく。

物欲と戦って負けまくり。


そんな自分を戒めるためにも、ブッシュクラフトへの憧れと手法はとても参考になると思ったのです。


レビューなんて大したもんではないですが、ブッシュクラフト本、なかなか面白かったので感想をば。



ブッシュクラフト入門 〈川口拓 著〉

結論から言うと、この本が一番良かったです。読んでてワクワクしますし、勉強にもなります。著者の深く広い考え方をも文章の端々から感じることができます。

キャンプやっていると、
「こういうのがいいんだ」
「アレは違う」
といったような、他と比較したり他人の目を気にする(迷惑かけないように、ではなく、優越感を感じるために)ような考え方に出会うことが意外とある気がします。

自分としては、野外で食べるご飯、野外メシ好きの延長でキャンプをするようになったワケで、他人から憧れられたくてキャンプをしてる訳ではないのです。

でも、やっぱりたまにインスタ映えを気にした道具が欲しくなったり、いい道具買うと自慢したくなってしまったりして。(インスタやってませんが。)


人間なんて所詮、相対的な立場から幸福感を強く感じる生き物で、他人の目を気にしてマウント取りたくなったり、偉そうにしたくなるのは仕方ないのかもしれません。


が、この本の著者は、かなりのブッシュクラフターであるにも関わらず、上から目線の教本ではなく、基本的なスタンスは
「正解はないから、それぞれが自分流で楽しめばいいさー」
という、「なんくるないさー」的な大らかさを感じるのです。(言ってないですが、そんな感じの大らかさでを感じるのです。)

素晴らしいです。 


物販につながるような道具の細かい説明などはほぼ無く、ブッシュクラフトの考え方や手法を紹介してくれている良書だと思います。
おそらく、野営に憧れる人々にこの先も長く読まれる本になるのではないかと思います。

自然への畏敬の念は示しつつも、やたらと自然派に暴走したり宗教的思想に走らないマトモなバランスも良いと感じます。


『とりあえずブッシュクラフトの本を一冊読みたい』 という方にはこちらの本が一番だと思います。




キャンプでやってみる子どもサバイバル 〈川口拓 著〉

こちらも前述書の著者の本。
「子ども」と銘打ってますが、小学校高学年以上じゃないと読めないと思います。

基本的には、高校生以上の大人が、子どもとのサバイバル風キャンプを楽しむために読む本。いう感じです。

こちらも著者 川口氏の自然への畏敬の念と楽しみかが分かりやすく載っています。
子ども向けの体なので、自然にある物を利用したり自然を肌で感じるための子どもとの自然遊びなども紹介されています。


『軽い気持ちでブッシュクラフトやサバイバルに関する本を読んでみたい』
という方にはこの本が良いかと思います。

 



ブッシュクラフト入門 〈相馬拓也 著〉

こちらもタイトルは「ブッシュクラフト入門」。著者は、ブッシュクラフト 関連商品を販売しているブッシュクラフトインク社の社長さん。

そんな立場上仕方ないのでしょうが、所々に自社商品の物販目的のような箇所が散見されます。前述の川口氏の本を読んだ後だったので、尚更商売っ気を感じてしまいました。


ただ、ブッシュクラフト 道具の会社を始めるくらいなので、おそらくご本人も道具好きなのでしょう。ナイフなどやたらと細かい記述があったりします。道具にハマりがちな自分としては、若干気持ちがわかる気がします。沼


道具にも興味が湧いた頃の二冊目のブッシュクラフト本として良いかと思います。

著者相馬氏は、かなり道具にも詳しそうなので、自社商品に囚われない道具系の本が出てくると面白そうだなと期待してしまいます。

(目指せミニマルって言ってたのに、もう道具ネタ欲してるのかよ!というのはさておき)





ブッシュクラフトの教科書 〈デイブ・カンタベリー 著〉

最後は、もはや「入門」ではなく「教科書」です。

教科書感を狙ったのか、たまたまそうなってしまったのかは定かではありませんが、前述の3冊より、良くも悪くも教科書感が強いです。
ブッシュクラフト に興味のない方が読むのは苦痛になると思います。

翻訳本というのもまた読みにくさに輪をかけています。多分、翻訳者はあまりブッシュクラフトに深い知識がある人ではなかったのかと。また、海外の本であるため、自然条件も海外でえることを前提に読む必要があります。


前述3冊は写真やイラストも多めですが、こちらは写真少なめ・少しイラスト、という感じ。基礎知識が全く無い人が読んだらツマラナイと言われてしまうかもしれません。

ただ、前述3冊には書いてないことも載ってます。
『ブッシュクラフト本けっこう読んだ。 もっと知りたい。』という、更なるブッシュクラフト知識を取り入れたい方におススメです。

 



まとめ

4冊読んでみましたが、コスパは?
って、本はコスパじゃなくて、自分に合うか合わないか、ですね。

というわけで、買うのに抵抗あれば、図書館などで借りて読むのも方法かと思います。そして、気に入った本を一冊買って手元に残すとか。

電子書籍なら収納場所の問題無くて良いのですが、自分はやっぱり本は紙の方が圧倒的に読みやすいです。電子書籍に慣れてる人が羨ましい。


今年のキャンプは、ブッシュクラフトの精神を取り入れて、余計な道具を持っていかないスタイルにしていきたいと思いました。道具ハマると自然見なくなりがちですしね。

う〜ん、色々勉強になって楽しかったです。
ブッシュクラフト風キャンプ、いいかも。





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