こういう焚き火&調理がしたい。
ブッシュクラフト的なヤツ。
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本格的「ブッシュクラフト」じゃなく、基本はラクなオートキャンプで。雰囲気気分だけブッシュクラフトをお手軽に味わうというナンチャッテでいいのです。



「擬似ブッシュクラフト」

略して「GBC」(ジ ッシュ ラフト)。


ブッシュクラフトの最大の魅力は『荷物を軽く少なくできそう』という、ズボラな自分っぽい理由。
次いで、野営感あふるる無骨感がオトコゴコロをくすぐります。



ということで、前回記事で入手したブッシュクラフトっぽい焚き火ゴトクを使ってソレっぽい焚き火をする方法を模索してみました。
サイズ: 約W38×D12×H0.8cm
ワイヤー(パイプ)径: φ5mm
重量: 約260g
材質: ステンレス 
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ステンレス製。本格的なチタン製より安く、錆びないので鉄製よりメンテナンスがラク。

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コイツを使ってGBC(擬似ブッシュクラフト)焚き火をしようというワケです。




ブッシュクラフト的な焚き火の問題

基本的にキャンプは家族で行く我が家。基本的に女性に(ある程度)配慮したトイレのあるキャンプ場に。
となると、ある程度ちゃんと管理されたキャンプ場の利用が多くなる。
すると、直火禁止の所がほとんど。
という問題が・・・。


うーん。

ソロキャンプも好きですが、キャンプ出動は愛する家族と行くことが圧倒的に多い。
家族と一緒だと直火禁止キャンプ場になるけど、GBC(擬似ブッシュクラフト)的なこともやりたい。


ということで、焚き火台を使って『擬似ブッシュクラフト焚き火をしながら調理』を実現する方法を模索してみました。

もちろんキャンプ場の直火禁止ルールを破らず。



ブッシュクラフトの焚き火&調理スタイルとは

ブッシュクラフトの焚き火スタイルは大きく2通り。地面にそのまま直火 or 地面に穴を掘って直火、というパターン。
穴を掘る場合、穴の形状は「キーホール型」が代表的。
「キーホール」とは、読んで字のごとく「鍵穴状」の形の地面穴で行う焚き火&調理スタイル。

ブッシュクラフト本で得たニワカ知識フル活用。


キーホール型穴での焚き火を絵にするとこんな感じ。
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スマホで書いてみました。ヘタクソですんません。超ヘタクソすね(笑) 絵のクオリティには触れずにいきましょう。

黒い線が鍵穴(キーホール)状の地面を掘った穴。キノコではありません。
茶色い横棒は薪。
灰色と赤い細線は熾火(おきび)=炭状の燃焼。

向こう側(奥)で焚き火をして暖を取りながら、手前側に火が落ち着いた熾火を集めて調理をするスタイルです。

このスタイルなら、炎と調理が別々に効率よく楽しめます。

燃える薪の上の炎の上で調理すると、火が強すぎたり、煤が多かったり、薪を追加でくべるために調理部分との間隔(クリアランス)を高くとっておかなくてはなりません。高い位置にゴトクや吊るしフックが必要。これは面倒そう。
そして何より、調理下手な自分は焚き火直火で調理するとかなりの確率で焦がします。


焚き火で調理失敗例
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以前にユニフレーム「ヘビーロストル」で焚き火&調理に挑戦したときの写真。焚き火の炎の上で調理。

薪と網(ゴトク代わり)の上下間隔(クリアランス)が狭いため、薪を追加するのが大変。大きい薪の時はヘビーロストルをいちいち持ち上げなきゃならんですし。

やはり、焚き火部分と調理部分は分離したスタイルが良さそうです。


もちろん正解はありません。スタイルは一例。自分は、キーホールスタイルの焚き火を参考にしてみます。



焚き火台を使ってGBC(擬似ブッシュクラフト)焚き火をする方法

さて、そんな感じの焚き火を、焚き火台でやる方法を考えてみました。

普通の焚き火台使った焚き火じゃねーかと思われた方、いやいや、ほぼ正解です。ただただ、そこにブッシュクラフト風のゴトクを追加するだけです。
ささやかなブッシュクラフトへの憧れを、淡く添加するのです。


使うのはユニフレーム「ファイアグリル」と DOD「秘密のグリルさん用ゴトク」。
熾火を集める必要があるので、焚き火台は下面が平らなタイプである必要があります。(スノーピークのように中心が凹んでるとできません。)


まずは、焚き火台にゴトクをどう載せようか?

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ファイアグリルとゴトクは奇跡的にもほぼ同じくらいの幅。(約38cm)奇跡的と言いながら、購入前に超調べて確認しましたが(笑)


ゴトクを焚き火台の角の端に斜め(対角線)に載せてもいいんですが、それだと有効スペースが少なくなる上に安定しなそう。
それに、せっかくだから、この横幅の奇跡的なサイズ一致を有効活用したい。

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しかし、そのままゴトクを載せると、当然ながらゴトクはズレる。

そこで使ったのはこちら。
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ステンレス製の事務用品クリップ。
商品名は『クップ』。大サイズ。

・しっかり止められる
錆びにくいステンレス製
・収納時邪魔にならない形状
という条件で、ありとあらゆるものを探しました。錆びにくいのは、メンテナンス面倒なナマケモノな自分には重要。


で、見つけたのがこのクリップ「クルップ」。


余談ですが、仕事で使ったら書類整理用のクリップとしてもかなり便利。すっかり仕事でも常用するようになりました。普通に事務用品としてらもっと売れていいでしょうコレ。大型書店とかLOFTに置いてあってもいいレベルです。



ユニ「ファイアグリル」とDOD「秘密のグリルさん用ゴトク」をドッキング

では、ユニフレームとDOD(とコクヨ)の奇跡のコラボレーションです。

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ファイアグリルの縁にクルップを付ける。

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こんな感じでしっかり装着できる。

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ゴトクの間隔に合わせて片側に2つ付ける。

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クルップを両サイドに各2個、合計4箇所に付けてゴトクを載せる。

ファイアグリルの両サイドを少し押してゴトクをセットすると、まるで純正品かのようにしっかりハマります。ファイアグリルの両サイドが開こうとする復元力のおかげでしっかりゴトクをはめ込み、ゴトクは全くズレません。


ユニフレーム、DOD、コクヨ 
3社奇跡のコラボレーション。


ビックリするほどのハマり具合です。他人に伝えたくなるピッタリ具合です。いや、ホント試してみてほしいくらいです。


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全体像はこんな感じ。
焚き火台かなり使い込んでて汚くてすいません。洗わないもんで。

開けた奥側で焚き火を。
手前のゴトク部分に熾火か集めて調理を。熾火できるの待てないときは炭起こして炭火で。

網焼きじゃないので、調理はフライパン、鉄板、串焼き、湯沸かしなどがメインになるかと。炭焼きBBQはやり過ぎて既に飽きている我が家には問題無し。

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焚き木を奥に置いたイメージ。もちろん、実際はもっと切って割ってから焚きますよ。

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片付ける時は、「クルップ」を押し、出っ張りを無くすだけ。名前通りにクルッと簡単にできます。

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クルップはこんな感じにほぼフラットに収納可能。付けっ放しでそのまま収納可能。


これで網もヘビーロストルも不要に。
荷物 & 重さ & 洗い物 も減る。

ズボラ、ナマケモノ、面倒臭がり の自分に最適化された仕様。機動力アップ。



焚き火台を使ったGBC焚き火をやってみる

しつこいですが、擬似ブッシュクラフト(GBC)焚き火。本格的なブッシュクラフトじゃないです。

要は、直火じゃなくて焚き火台使うけど極力荷物減らして直火調理ですね(笑)
メリットは道具少なし!

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さっそく焚き火台にゴトク設置。
奥側の焚き火スペースで火を起こす。熾火を作るため、早め時間から焚き火開始。

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ゴトクしっかりハマってます。焚き木がなだれ込んでも動きません。クルップがいい仕事してます。

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クルップがゴトクをガッチリキャッチ。

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炎が落ち着いて熾火になってきた所で、熾火を手前のゴトク下に動かす。せっかくなので、クッカーで湯を沸かす。

ちなみに、載せてるクッカーはステンレス製のAmazon激安クッカー。仕上げ超雑ですがステンレス鉄板肉厚頑丈で意外と気に入ってます。別の機会に記事書こうと思います。
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焚き木を追加してファイヤー。調理スペースと焚き火スペースの分離、いい感じです。

焚き火も調理も両方間近で同時に楽しめる。

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気分が盛り上がってきたので、まだ明るいですが鉄フライパンを投入し、肉を焼きます。無骨感を出して肉塊で。

鉄フライパンもすっかり使い込んで油が馴染みツヤツヤでいい感じ。フライパンに反射する木々と空の風景にうっとり。



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豚ロースの塊。熾火で美味しく焼けのました。
焚き火の炎と違い、熾火だと煤(スス)も少なくて鍋底洗うのもラク。

なんといっても、網焼きBBQじゃないので、網を洗ったりする手間がなくて良い。

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そのまま夜まで焚き火を絶やさず楽しむ。
焚き火でお湯を沸かして温かいものを飲んだり。
いい感じです。

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かなりの長時間燃やし続けてますが、ゴトクもクルップも異常ナシ。

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こうやって夜は更けていきました。

オヤスミナサイ・・・zzz




オハヨウゴザイマス。
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明くる日の朝。
「祭りのあと」ならぬ「焚き火のあと」。
昨夜はよく燃やしました。

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昨日は7時間以上燃やし続けてましたが、ゴトクもクルップも異常ナシ。

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片付けは、クルップを炭バサミで押してフラットにして灰を捨てて完了。

ゴトクは直接食材載せるワじゃないので洗わず焚き火台と一緒に収納しました。


片付けもカンタン。


こりゃいい。



メリット・デメリット まとめ&感想

GBC焚き火(擬似ブッシュクラフト焚き火)、超良いです。もろもろメリット多し。

メリット

・荷物少ない(フライパンか鉄板は使うけど)
・洗い物(焼き網とか)少なくできる
・焚き火と調理を同時に楽しめる
・なんとなく焚き火料理のブッシュクラフト感を楽しめる


デメリット

・調理スペース狭いので大人数向きではない
・薪が現地調達できないと面倒かも?
・焚き火がくすぶると煙でけむい
・炭火で焼く「BBQ」をやりたい場合はイメージが違うかも


実質的なデメリットは、「調理スペース狭い」ってだけで、1家族の4〜5人分の調理なら全く問題ないと思います。

薪については、焚き火やりたくてキャンプ行くようなもんなので、持っていくのも現地で買うのも現地で拾うのも、全く苦ではありません。


こりゃいい。
GBC焚き火。(擬似ブッシュクラフト焚き火)

(「GBC」=「擬似ブッシュクラフト」 って勝手に言ってるだけで、そんな言葉ありませんのでググっても出てこないのでご了承ください。)


元々は「ブッシュクラフト的なことしたい」と思いゴトク入手したのですが、結果として荷物減らし・手間減らしと別の側面からも気に入ってしまいました。

ゴタゴタと荷物が多くならない、シンプルな感じもなんだかいい感じです。

我が家の単独キャンプの時、このGBC焚き火調理がスタンダードになりそうな予感です。


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